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お酒が大好きなサラリーマンです。 その分健康に気をつけるようにしています。 アウトドアの運動と食生活とストレスを溜めない生活、好きな読書して、人生楽しくしています。

池井戸潤 鉄の骨 という本を読んでみました

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池井戸潤さんの作品は好きでよく読んでいます。

今回は、ゼネコンを舞台とした談合に真正面から切り込んでいった小説でした。

一般的には、談合は不正の最たるものと認識されていると思いますが、一方でいつまで経っても完全に無くならないという事実があり、何故かという事がテーマになっており、読み進めていくうちに色々と考えさせられる作品になっていると思いました。

主人公は、建設会社4年目の若手社員の平太という青年です。

元々は建築の現場勤務だったところ、突如、本社の業務課に異動となりました。

その業務課というところは、実は、競争入札を調整する部門で、裏では、談合課と呼ばれる所でした。

その職場で、平太は色々な人に出会い、色々な経験をしていくわけです。

一見、だらしなく見えるが、実は才能のある先輩から仕事を学んだり、厳しい取締役から叱咤されたり、建設業界を牛耳っている大物と話をしたり、競合他社の幹部との打ち合わせで、酷い嫌味を言われたり、付き合っている銀行員の彼女から、諭されたり。

また、談合の核心部分には。政治家の癒着があり、それを検察が血眼になって追いかけていく姿が描かれていたりします。

最後に2000億円程の大規模な入札があり、それを巡って、業界のドン、政治家、裏金を扱う会社、不正を検挙しようとする検察などが入り乱れていく様子が描かれています。

最後の結果はどんでん返しあり、そこに緻密な計算が働いていたことにびっくりしました。

夢中になって読んでしまう本でした。